なかなかリスニングスキルが上がらない・・・
言っている英語は聞き取れるのに何を言っているか意味の理解が追い付かない・・・
リスニングは英語を勉強していく中でぶつかる壁の1つですよね。
それを打破するのがシャドーイングです。
シャドーイングのトレーニングを行うことでリスニング力が格段に上がり、正確に聞き取りながら意味も取れるようになります。
この記事では、英語のインタビューを使ったシャドーイングのやり方を詳しくご紹介します。
私もこのトレーニングで、TOEICの音声がめちゃくちゃはっきり聞こえるようになりました。
目次
リスニングを上げるインタビューを使ったシャドーイングのやり方
【おさらい】シャドーイングって何?
シャドーイングとは、音声を聞いてその少し後ろをついていくように音読することです。
その名の通り英語のShadow(影)のように後からついてくイメージです。
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1何も見ずにまずは英語の音声だけ聞く
最初は全然聞き取れない部分も多いかと思いますが、集中して何度か聞いてみます。
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2トランスクリプションを読む
トランスクリプションとは「転写」という意味ですが、ここでいうとインタビューを文字起こしした文章のことです。
インタビュー音声の内容を文字で確認し話の大筋をつかみます。
そのあとでもう一度何も見ずに音声を聞いてみると、最初よりは聞き取れるようになっているはずです。
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3トランスクリプションを精読
「精読」のトレーニングで行ったやり方で、英文構造や単語の意味を調べてしっかりと理解します。
精読のやり方はこちら
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4トランスクリプションを見ながら音声を聞く
精読を終えたら、トランスクリプションを見ながら音声を聞いてみます。
精読も済んで、さらに文章を見ながら音声を聞くので意味がかなり頭に入ってくると思います。
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5音読
1)トランスクリプションを見ながら何度か音読
2)トランスクリプションを見ながら何度かリピーティング
3)トランスクリプションを見ながらシャドーイング
4)何も見ないで音声のみでシャドーイング
それぞれ数回、うまく口が回るようになるまで繰り返します。
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6とにかく真似る
何も見ず音声だけでシャドーイングできるようになれば完成が近づいています。
ここまで来たらあとは自分がインタビューを受けている著名人になったつもりで、リズムや発音を徹底的に真似てシャドーイングしてみましょう。
最初は恥ずかしいですが誰も見ていないので大丈夫です(笑)
身振り手振りとかも勝手につけて話すようにすると気持ちも乗ってきますよ。
STEP6まで行ってトランスクリプションを見なくても問題なくシャドーイングできたら、インタビューを使ったシャドーイングの手順は終了です。
私は特に回数など決めていなくて、何回も真似して気が済んだら次のインタビュー音声に進んでいました。
シャドーイングの効果
シャドーイングで得られる効果はすさまじいです。
やってみた体感としても心からおすすめできます。
①リスニング力が格段にアップする
シャドーイングのトレーニングでは音声を追いかけながら音読していきますが、最終的には音声の「真似」をして言えるようになるまで練習します。
つまりネイティブの発音・スピードもそっくり真似ができるようになるのです。
自分で言える音はかなり聞き取りやすくなるため、結果的にリスニング力が上がります。
今まで「英語の音はなんとなく聞き取れてたけど、意味まで追いつかない」という状態になっていた場合は、シャドーイングを行うことで英語のスピードに慣れて聞き取りながら意味を理解できるようになります。
②発音が良くなる
これは私がシャドーイングをごり押しする理由の1つです。
特にインタビュー記事を使ってシャドーイングを行うと、英語の自然なリズムやリエゾン(単語の音のつながり)を身に付けることができ、ネイティブのような発音に近づけます。
「発音は後回しでいいからとにかく英語を話せるようになりたい」と思うかもしれませんが、経験から言って発音は絶対良いほうがいいです!
発音が良い方が伝わりやすいし、そもそも自分で発音できない音を聞き取ることは難しいからです。
英語のリスニングが全く聞き取れない→まずは音読パッケージトレーニングから
ここで紹介するシャドーイングのやり方は中級者以上向けになるので、「まだ英語のリスニングが全然できない!」という場合はまずは音読トレーニングから始めてみてください。
基礎のリスニング力がついてからシャドーイングのトレーニングを行えば、ぐんとリスニング力がアップすると思います。
シャドーイングのトレーニングで使った教材
シャドーイング用に使っていた教材を紹介します。
ENGLISH JOURNAL
[音声DL付]ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2021年5月号
毎月発行されている英語雑誌です。
この中のインタビュー記事を使ってシャドーイングを行っていました。
毎月違う著名人のインタビューが載っているので、自分が興味を持った人の回を使って練習するのがおすすめです。
ENGLISH JOURNALのインタビュー記事ではトランスクリプションだけでなく、単語やフレーズの解説も載っているので精読の際の助けにもなります。
またネイティブやノンネイティブ、アーティストや政治家など様々な人たちの生の英語を聞けるので「こういう言い回しもあるんだ」とか「これはちょっと堅い表現なのか」と実際に使える英語が盛りだくさんです。
まとめ:リスニングスキルの伸び悩みはシャドーイングで解決
順調にトレーニングを進めてもどこかで伸び悩むのがリスニング。
そしてそれを解決してぐんとリスニングスキルを上げてくれるのがシャドーイングです。
インプットとアウトプットを同時に行い、「話す・聞く」両方のトレーニングになります。
慣れるまでスピードについていくのもやっとかと思いますが、効果は絶大ですよ!
シャドーイングのやり方まとめ
- 何も見ずにまずは英語の音声だけ聞く
- トランスクリプションを読む
- トランスクリプションを精読
- トランスクリプションを見ながら音声を聞く
- 音読
- とにかく真似る
ネイティブのナチュラルスピードに慣れるとTOEICの音声がかなりはっきりと聞こえるようになります。
楽しく真似して、リスニング力の伸び悩みを解決しましょう!