英語独学

英語を正しく読めてる?精読のやり方を解説

2021年3月2日

ネイティブのように英語の小説や雑誌、新聞をスラスラと読めたらかっこいいですよね。

リーディングでは速読やスキミングなど様々なテクニックがありますが、それらをいきなりやろうとしても小説や雑誌をスムーズに読めるようにはなりません。

まずは「精読」をマスターすることが大切です。

精読のおかげで洋書を楽しめるようになった私が、精読のやり方を詳しく解説します。

精読ができるようになると、英語を推測ではなく正確に理解できるようになりますよ。

また、一度基礎を身に付けてしまえば長文になっても応用が可能です^^

精読のやり方

精読

まず精読が何かというと、英文を正確に理解することです。

単語の意味や使われ方、文の構造までしっかり理解します。

多読との違い

多読は、英語の波に乗って読んでいくための練習です。

まずは精読、つまり遅くても英文を正確に理解できるようになったら多読でスピードアップを目指すイメージです。

多読についてはこちらの記事をどうぞ^^

精読トレーニングの進め方

ここでのやり方は「英語上達完全マップ」をもとにしています。

英語上達完全マップの勉強法についてはこちらを参照してください。


実際の精読トレーニングのやり方を解説していきます。

step
1
英文の意味取り

英文を読み自分なりに文構造を分析、ノートや紙に意味を書いていきます。

辞書は使わず、大体の英文の趣旨や意味とらえるのが目的です。

ここではあまり時間をかけ過ぎず10分~20分程度で切り上げます。

step
2
答えや解説を見て英文を正確に理解する

テキストの解説や日本語訳を確認して正確な意味を理解します。

意味が分からない単語があったら、ここで初めて辞書を使います。

特に①で自分が書き出したのと違っていた部分は、単語の意味やどのように使われているか、文の構造などをしっかりと理解します。

確認するポイント

  • 単語の意味、使われ方
  • 文の構造
  • 英文の趣旨

☆ここで、知らない単語や意味があやふやな単語をリスト化しておくと語彙強化に使えます。

step
3
トレース読み

トレース読みとは解説を読んでしっかり理解した英文を少し時間をおいてまた読んでみることです。

英語上達完全マップでは空ける時間の間隔は決められていないですが、あまり時間を置きすぎると完全に忘れてしまうので、その日のうちに読み返すことをおすすめします。

この時はただ読み流すのではなく、読みながら頭の中で文の構造や単語の意味を改めて確認しましょう。

もし忘れている部分があったら②の手順に戻って再度確認・理解します。

→合計で2~3回トレース読みをして定着させます。


これで精読の手順は終了です。1つのまとまり(1ページや1パラグラフなど)に対してこの1~3のSTEPを行います。

数回トレース読みして定着したら次のまとまりに進むイメージです。

精読はいつから始める?

英語上達完全マップによると、まとまった量のやや難しい英文を読み解くのは「中学英語がほぼ身に付いた頃」が最適とされています。

音読用の教材も精読するので、トレーニングの最初から精読自体は始まっています。

けれど、あとで紹介する大学受験レベルの教材で独立した精読のトレーニングを行うのは、音読や瞬間英作文トレーニングで中学レベルの英語を身に付けた後でいいと思います。

りりこ
私も先に音読・瞬間英作文・文法のトレーニングで中学レベルをやってから精読に入りましたが、基礎が身に付いていると精読のトレーニングもスムーズに進みました。

精読トレーニングの効果

精読トレーニングの効果は「文法や単語、英文の構造などを正確に理解できるようになること」です。

精読の段階ではまだ読むのは遅いですが、雰囲気で意味を取るのではなく英語を英語のまま正確に理解できるようになります。

正直に言うと、精読トレーニングだけでいきなり洋書をスラスラと読めるようにはなりません。

多読や語彙強化のトレーニングも合わせてやる必要があります。

けれど精読のおかげで頑丈な基礎が出来上がるので、多読や語彙のトレーニングをすればするほどたくさんの英文を速く正確に読めるようになりますよ。

精読トレーニングに使用する教材

ここでは私が英語上達完全マップを実践した際に、実際に使った精読の教材を紹介します。

英語上達完全マップの中で精読のために独立して取り組む教材は多くありません。

基本は音読用の教材+英文解釈の教材1冊で十分かと思います。

①音読用の教材

私は音読パッケージトレーニングで使用した教材をすべて音読に使用する前に精読しました。

中学レベルの音読をやりつつ高校レベルの教材で精読を進めておき、精読を終えた高校レベルの教材を音読用に回すというのがスムーズかと思います。

<参考>【社会人、初心者にも】音読用おすすめテキスト10選!(英語上達完全マップ)

②入門英文解釈の技術70

<良かったところ>

・英文が見開き1ページに載っていて使いやすい

<気になったところ>

・レベルは少し難しめなので、文法の基礎が必要

精読用に独立して使用した教材はこの1冊のみです。「入門」の名前のわりに少し難しめですが、音読教材の精読や文法トレーニングで単語や文法の基礎ができていれば問題なく取り組めると思います。
作りは見開き1ページに英文が載っているので、精読のトレーニングがしやすいです。

音読用教材以外に、1冊で精読トレーニングを仕上げるならこの教材で足りると思います。

まとめ:精読は自由に英語を読むためのスタートライン!

精読の効果や詳しいやり方について解説してきました。

好きな本をスラスラと読みたい!と、はやる気持ちは抑えてまずはゆっくりでも正確に英文を読めるようにしましょう。

精読のやり方まとめ

  1. 英文の意味取り:英文を読み自分なりに文構造を分析、意味を書き出す
  2. 答えや解説を見て英文を理解する
  3. トレース読み:時間をおいて同じ英文を読み返す

精読をマスターしたら今度は多読に入っていきます。

いよいよ英語の波に乗って読んでいくトレーニングです。

カフェでコーヒーを片手に洋書を楽しむ日も着実に近づいていますよ。

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